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第一三共、mRNAワクチンDS-5670が主要項目達成-2023年1月国内申請へ

第一三共は2022年11月15日、開発中の新型コロナウ 

イルス感染症(COVID-19)のmRNAワクチン(開発コード:DS-5670)の追加免疫での国内臨床試験で、主要評価項目を達成したと発表した。 

 

同試験は、国内既承認mRNAワクチンの初回免疫(2回接種)を完了後、6か月以上経過した健康成人と高齢者約5000人を対象とし、国内既承認mRNAワクチン(起源株)を対照薬としてDS-5670の追加免疫時の免疫原性に基づく有効性と安全性を評価したもの。2022年1月に開始した国内第1/2/3相臨床試験 

 

主要評価項目の投与4週間後の血中SARS-CoV-2(起源株)中和活性のGMFR(幾何平均上昇倍率)では、DS-5670群は国内既承認mRNAワクチン(起源株)群と比較して高い値を示し、非劣性が検証された。また、安全性では、臨床上の懸念は認められなかった。 

 

 

同社は、本試験結果により、DS-5670の2023年1月の国内承認申請を準備中。また、日々変異を続ける新型コロナウイルスに対しては、DS-5670のオミクロン株対応ワクチン(起源株とオミクロン株の二価ワクチン)の臨床試験実施を計画中。