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協和キリン/MEI Pharma、ザンデリシブ国内P2でORR75.4%、CR24.6%達成

協和キリン/MEI Pharmaは2022年11月18日、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼデルタ(PI3Kδ)阻害剤ザンデリシブ(開発番号:ME-401)の国内第2相臨床試験MIRAGE試験)の速報を発表した。低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫(小リンパ球性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症を除く)が対象となる。 

 

独立評価委員会(IRRC, Independent Review Committee)が評価した結果は、客観的奏効率(ORR, objective response rate)75.4%、24.6%症例が完全奏効(CR, complete response)を達成した(N=61)。 

現状では追跡期間が十分なため、正確な奏効期間(DOR, duration of response)を算出するには至っていない。追跡期間の中央値は9.5ヵ月、治験薬投与下で発現した有害事象による中止率は14.8%。  

 

 

MIRAGE試験】  

同試験は、少なくとも2種類の全身療法を受けた再発・難治性低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫の日本人症例を対象に、ザンデリシブを単剤で評価する多施設、非盲検、単群の第2相試験です(NCT04533581)。 

合計61症例が登録され、年齢の中央値は70歳。登録された症例は中央値で3回の前治療を受けていた(範囲:2-9回)。 

 

主要評価項目はIRRCの評価による客観的奏効率。ザンデリシブ60 mgを1日1回で2サイクル(1サイクル = 28日)を導入療法として投与し、その後は各サイクルの最初の7日間だけザンデリシブ60 mgを1日1回投与とする間歇投与療法を行った。 

 

なお、本解析は2022年5月2日にカットオフした仮固定データをもとに実施している。