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AZ、イミフィンジとトレメリムマブが化学療法との併用療法で米国で承認取得-転移性非小細胞肺がんの治療薬として

アストラゼネカは2022年11月18日、イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ[遺伝子組換え])、Imjudo(一般名:トレメリムマブ[遺伝子組換え])と白金製剤ベースの化学療法の併用療法が、ステージIV(転移性)の成人非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に米国で承認されたと発表した。 

 

 

 

同米国食品医薬品局(FDA)の承認は、第3相POSEIDON試験の結果に基づくもの。同試験にでは、イミフィンジと4サイクルの白金製剤ベースの化学療法に抗CTLA-4抗体薬のトレメリムマブを5サイクルとする定められた回数追加投与した。 

 

この併用療法群は、様々な化学療法で治療された投与群(化学療法単独群)と比較して死亡リスクが23%減少した(ハザード比0.77、95%信頼区間 0.65-0.92、p=0.00304)。 

 

また、化学療法単独群の2年生存率が22%に対し、併用療法群での推定値は33%となった。また、この併用療法群は化学療法単独群と比較して、病勢進行または死亡リスクを28%減少した(ハザード比0.72、95%信頼区間 0.60-0.86、p=0.00031)。 

 

2022年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表された約4年間の追跡結果の第3相POSEIDON試験の最新結果では、併用療法群は化学療法単独群と比較して、死亡リスクを25%減少(ハザード比0.75、95%信頼区間0.63-0.88)。また、3年生存率は、化学療法単独群では13.6%に対し、併用療法群では25%だった。