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AZ、イミフィンジがCHMPから承認勧告取得-中間解析で化学療法単独と比べて死亡リスクが20%低下、死亡リスク24%低下

アストラゼネカは2022年11月22日、イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)が化学療法(ゲムシタビン+シスプラチン)との併用療法で、欧州連合EU)での製造販売承認の勧告を受けたと発表した。効能・効果は切除不能または転移性胆道がん(BTC)の成人の一次治療薬。 

 

 

欧州医薬品庁の欧州医薬品評価委員会(CHMP)は、The New England Journal of Medicine Evidence誌に掲載された第3相TOPAZ-1試験の主要な結果と、2022年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表された最新の結果に基づき、肯定的な見解を示した。 

 

中間解析では、イミフィンジと化学療法の併用で、化学療法単独と比べて死亡リスクが20%低下(ハザード比0.80、95%信頼区間0.66-0.97、p=0.021)。追加の6.5カ月の追跡調査によるTOPAZ-1試験の最新結果では、イミフィンジと化学療法の併用により、化学療法単独と比べて死亡リスクが24%低下した(ハザード比0.76、95%信頼区間0.64-0.91)。 

 

治療開始からの2年生存率は、イミフィンジと化学療法の併用療法で(23.6%)で化学療法単独(11.5%)の2倍超と推定。また、全生存期間中央値は、化学療法単独群では11.3カ月に対し、併用療法群で12.9カ月だった。 

 

胆道がん(BTC)は、胆管や胆嚢にできる希少で悪性度の高いがんと言われ、毎年、米国では約21万人、欧州全体では約4万人が胆嚢がんまたは胆管がんと診断されている。BTCの患者の予後は不良で、5年生存率は約5~15%。